【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.04.28】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22CT0119
利用課題名 / Title
変形菌の子実体形成過程の解析
利用した実施機関 / Support Institute
公立千歳科学技術大学 / Chitose IST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
透過型電子顕微鏡,生体組織,電子顕微鏡/Electron microscopy,生体イメージング/ In vivo imaging
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
矢島 由佳
所属名 / Affiliation
室蘭工業大学大学院工学研究科
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
変形菌はAmoebozoaに属するとされ,その生活環の中でアメーバ類の中でも特に大きな子実体を形成することが知られている.しかしこの子実体形成過程の詳細報告は数少ない種類でなされているのみであり,同様の過程が変形菌全体で見られるのかは不明である.そこで本研究では,野外から採集した複数種類の変形菌の子実体形成を,マテリアル先端リサーチインフラ事業の透過型電子顕微鏡を用いて細胞レベルで解析することを目的とした.
実験 / Experimental
透過型電子顕微鏡(HITACHI, H-7600)を用い,加速電圧60 kV,spot size 4,Emission current 10μAにて検鏡し,デジタル顕微鏡写真撮影を実施した.利用装置:透過型電子顕微鏡:HITACHI, H-7600
結果と考察 / Results and Discussion
野外で得られた3属3種類の変形菌の子実体形成過程を1時間ごとに化学固定し,超薄切片を作成し透過型電子顕微鏡観察を行った結果,実験に供した3属3種類で子実体の暗色化と胞子壁形成時期が一致していることが観察された.また一部の胞子壁の形成では,細胞の分割が不十分な状態でも形成が開始しているような様子が観察された.以上の結果から,本研究で観察した3種類では子実体形成は従来報告されてきた過程と同様の経過をたどる部分もあるものの,より普遍的な過程を明らかとするには更なる研究が必要であることが示唆された.
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
子実体形成途中の変形菌細胞内の様子.
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件