【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.23】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22UE0268
利用課題名 / Title
III類学生実験における生体高分子の立体構造評価
利用した実施機関 / Support Institute
電気通信大学 / UEC
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
生体由来素材,赤外・可視・紫外分光/Infrared and UV and visible light spectroscopy
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
菅 虎雄
所属名 / Affiliation
電気通信大学教育研究技師部
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
北田 昇雄,松橋 千尋,桑原 大介
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
電気通信大学情報理工学域III類化学生命工学プログラム3年次において開講されている化学生命工学実験第二の学生実験課題「5. CD測定によるタンパク質の二次構造解析」の実施のため、当該機器を使用した。
実験 / Experimental
測定サンプルはタンパク質として、リゾチーム塩酸塩とBSA(Bovine Serum Albumin)を採用した。サンプルを溶解・希釈する溶媒はイオン交換に加え、TFE(TriFluoro Ethanol)でも行い、溶媒環境の違いによる二次構造変化の評価を行った。
結果と考察 / Results and Discussion
図1に示すように、リゾチームは水中とTFE中では顕著にスペクトルの変化が観察され、二次構造変化が示唆された。リゾチーム濃度は0.68 μMとなるように調製した。これは、水中とTFE中では溶媒の親水/疎水的雰囲気が異なることから、タンパク質中の分子内水素結合の形成に影響を及ぼし、 α-ヘリックス構造の安定化につながるケースがあるためだと考えられる。また、水中の系にタンパク質変性剤である尿素を追加していくことで、ヘリックス構造の破壊を観察することも行った。今後は測定サンプルの種類を増やす、または変更していくことも検討している。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1. リゾチーム塩酸塩のCD(Circular Dichroism)測定
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件