【公開日：2023.07.31】【最終更新日：2023.04.27】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22UE0024

利用課題名 / Title

極限環境下での物性測定

利用した実施機関 / Support Institute

電気通信大学 / UEC

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用（ARIM事業参画者以外）/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】（主 / Main）計測・分析/Advanced Characterization（副 / Sub）物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis

【重要技術領域 / Important Technology Area】（主 / Main）革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion（副 / Sub）量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions

キーワード / Keywords

電気特性評価, 磁気特性測定システム, 物理特性測定装置, 化合物半導体, 金属間化合物, 超伝導材料・物質・素子, 量子マテリアル,熱電材料/ Thermoelectric material,トポロジカル量子物質/ Topological quantum matter,超伝導/ Superconductivity

利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名（課題申請者）/ User Name (Project Applicant)

松林 和幸

所属名 / Affiliation

電気通信大学情報理工学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

荒木 慶次郎, 鈴木 雄大,唐澤 知大,斎藤 颯汰,佐藤 岳人,有馬 寛人

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

桑原 大介,松橋 千尋,北田 昇雄

利用形態 / Support Type

（主 / Main）機器利用/Equipment Utilization（副 / Sub）-

利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UE-001：超伝導量子干渉型磁束計
UE-002：高磁場多目的物性測定システム
UE-020：超伝導量子干渉型磁束計

報告書データ / Report

概要（目的・用途・実施内容）/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

極低温、高磁場に加えて、自作の圧力セルを導入することにより高圧力印加も含めた極限環境下での物性測定を行い、新規超伝導体の探索およびその起源解明を目指した研究を行った。

実験 / Experimental

主として、PPMSを用いた電気抵抗測定を室温から2Kまでの温度範囲内で行った。また、高圧力印加については、ピストンシリンダーセルまたは対向アンビルセルを用いて行った。

結果と考察 / Results and Discussion

BiS2系層状化合物Sr_0.5La_0.5FBiS₂の超伝導転移温度の圧力依存性を調べるために、高圧力下の電気抵抗測定を行った。その結果、常圧で約2K程度の転移温度が2万気圧以上の圧力になると急激に増大し、約10Kにも達することが明らかとなった。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations

その他・特記事項（参考文献・謝辞等） / Remarks(References and Acknowledgements)

成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング（DOIのあるもの） / DOI (Publication and Proceedings)

1. Hitoshi Yamaoka, Crystal and electronic structures of BiS2 -based compounds Sr0.5X0.5FBiS2 (X=rare earth) under pressure: Correlation with the change in the superconductivity from unconventional to conventional, Physical Review B, 106, (2022).
   DOI: https://doi.org/10.1103/PhysRevB.106.205122
   

口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.

1. 江見方敏, 小島慶太, 塩見学, 片山尚幸, 松林和幸, 門林宏和, 平尾直久, 河口沙織, 澤博, "CuRh2Se4の高圧下における超伝導相を含む低対称化相の発見 " 日本物理学会春季大会(オンライン), 令和5年3月23日
2. 鈴木雄大, 工藤一輝, 辺土正人, 上床美也, 松林和幸、”重い電子系物質YbCo2Zn20の極低温・高圧下における熱物性測定”、日本物理学会秋季大会、令和4年9月14日
3. 鈴木雄大, 辺土正人, 上床美也, 松林和幸、”高圧力下における重い電子系物質YbT2Zn20(T=Co，Rh)の熱電能”、日本物理学会春季大会(オンライン)、令和5年3月24日

特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications：0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents：0件