【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.07.28】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22OS1017
利用課題名 / Title
ピエゾ圧電体を用いた形状測定用MEMSデバイスの試作
利用した実施機関 / Support Institute
大阪大学 / Osaka Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials
キーワード / Keywords
Piezoelectric materials, Thin films, Sputtering
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
清水 浩貴
所属名 / Affiliation
九州工業大学
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
内田 海飛,澤 修平
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術補助/Technical Assistance
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
圧電体を用いたカンチレバー式MEMS変位計のひずみ検出部を作成するため,RFスパッタ装置を用いてシリコンウエハ上にチタン酸バリウム(BaTiO3)を成膜した.
実験 / Experimental
RFスパッタ装置(SVC-700LRF,TS間距離100mm)を用いてAr及びO2雰囲気中でチタン酸バリウムの成膜を行った.テストスパッタとしてAr流量8sccmとし,昨年度実施の実験条件と分圧(Ar:0.2 Pa,O2:0.15 Pa)を合わせた条件①(Table 1)で20分,45分,120分の3条件,および,昨年度の条件とAr流量を同じ2.7sccmとして分圧比をあわせた条件②Ar:2.7sccm,O2:0.2sccmで45分のテスト成膜を行った.また,テスト成膜で算出したレートをもとにデバイス上に成膜した.
結果と考察 / Results and Discussion
条件①で45分と120分でテストスパッタを行ったところ,45分で500nm程度,120分で2㎛程度の厚さとなり,想定以上の堆積厚さとなった.また条件②では目視で堆積厚さが極めて薄いことが分かった.いずれも予想と異なる堆積レートとなっていたが,これは昨年度と装置が変更され,TS間距離他の成膜条件が大幅に変わっためと考えられる.条件①で検量線を作成するため,20分のテストスパッタを行った.条件①の20分と45分のテストピース上の堆積厚さをSEMで簡易的に調べたところ20分で157nm,45分で506nmであった.この結果を用いて2点検量線を作成し堆積レートを求めたところ,14nm/minとなった(Fig. 1).この堆積レートはTS間距離を60㎜から100㎜に変更したにもかかわらず,昨年度より6倍から9倍となっており,堆積物の密度が低いことが考えられる.算出したレートをもとにデバイス上に目標膜厚250nmおよび500nmとして成膜を実施した(Fig. 2).
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig. 1
Table 1
Fig. 2
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
加工に際しご協力いただいた大阪大学の近田様,山田様,岩城様に感謝いたします.
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件