【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.05.15】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22NM0098
利用課題名 / Title
自然由来の塗料で塗装した木材の撥水性評価
利用した実施機関 / Support Institute
物質・材料研究機構 / NIMS
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
木材,塗装,未利用資源の有効利用技術/ Technologies for effective utilization of unused resources
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
神林 徹
所属名 / Affiliation
森林研究・整備機構 森林総合研究所
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
木材を屋外環境下で長期間使用するには、木材表面に塗装を施すことで紫外線や雨水等に対する耐候性を付与させる必要がある。最大の劣化因子は紫外線であるが、これまでの研究により、木材内部への水の侵入が木材細胞壁の劣化を著しく促進させることが明らかになっており、耐候化処理設計において紫外線遮蔽性能だけでなく撥水性能の付与も極めて重要であると言える。本課題では、木材に高い耐候性を付与しうる自然由来の屋外用塗料の開発に向け、塗装木材表面の撥水性を評価した。
実験 / Experimental
塗装した木材の撥水性を評価するため、接触角計を用いて水滴下による接触角の測定を行った。試験体としてスギの辺材および心材を用い、縦:140mm、横:25mm、高さ:10mmに加工した。塗料として、樹皮抽出物をエタノールに溶解させたものを用いた。塗装後は2週間以上放置し、塗料が完全に乾燥し木材に定着した状態で測定を行った。
結果と考察 / Results and Discussion
塗装前の辺材は接触角が小さかったが、塗装した辺材ではすべての試験体において接触角が90を超えていた。一方で、抽出成分を多く含み撥水性が高い心材については、塗装による接触角の上昇は見られなかった。なお、塗装した辺材と無塗装の心材は同程度の接触角を示した。以上の結果より、スギの辺材に樹皮抽出物を塗布することで、心材と同等の撥水性を付与することができることが明らかとなった。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件