利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.23】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22UT1119

利用課題名 / Title

CuOx/TiO2光触媒の反応機構

利用した実施機関 / Support Institute

東京大学 / Tokyo Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

オージェ電子分光、光触媒,電子分光


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

百瀬 健

所属名 / Affiliation

東京大学

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

平原智子

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UT-854:オージェ分光分析装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

 TiO2光触媒において,TiO2粒子上にCuOxナノクラスターを担持させることにより,可視光応答性を持たせる手法が期待されている。一方で,CuOx/TiO2光触媒の反応機構については未だ明らかになっておらず,触媒設計に課題がある。そこで本研究では,TiO2単結晶基板上にCuOx薄膜をパターン形成し,モデル触媒構造を作製することにより,触媒反応機構の解明を目指した。

実験 / Experimental

TiO2単結晶基板上にCuOx薄膜をスパッタリング製膜し,フォトリソグラフィおよび硝酸ウェットエッチングによるCuOx薄膜のパターニングを行い,触媒構造を形成した。作製した試料はオージェ電子分光の組成ラインスキャンを行い,触媒構造を確認した。光触媒活性を評価するために,メチレンブルーを用いた有機物分解試験を行った。

結果と考察 / Results and Discussion

作製したCuOx/TiO2光触媒を用いたメチレンブルー分解試験における,メチレンブルー濃度の時間変化を図1に示す。得られたデータに基づき分解速度定数を算出し,その構造依存性を検討した。結果は図2に示すように,CuOx幅が小さくなるほど高い活性を示し,CuOx膜の端にて多くのキャリアが発生していることが示唆された。今後は触媒反応機構の詳細な解明と,触媒設計指針の構築を目指す。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


図1. メチレンブルー濃度の時間変化



図2. 分解速度定数のCuOx幅依存性


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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