利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2024.05.15】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22AT5002

利用課題名 / Title

ジシラン結合を持つ銅錯体の温度による構造変化

利用した実施機関 / Support Institute

産業技術総合研究所 / AIST

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions(副 / Sub)マテリアルの高度循環のための技術/Advanced materials recycling technologies

キーワード / Keywords

核磁気共鳴/Nuclear magnetic resonance,核磁気共鳴/Nuclear magnetic resonance,スピン制御/ Spin control,資源循環技術/ Resource circulation technology


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

山野井 慶徳

所属名 / Affiliation

東京大学

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

服部峰之,大沼恵美子

利用形態 / Support Type

(主 / Main)共同研究/Joint Research(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

AT-505:固体NMR装置 (SSNMR)


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

Cu(I)錯体は、様々な構造と発光特性を示すことが知られている。なかでも、外部刺激応答性 Cu(I) 錯体の開発は特に活発に研究されている。ここでは、ジシラン架橋ビス (ピリジン) 配位子 (L) と CuI の銅錯体の温度応答性を報告する。前回の研究ではこの錯体の結晶状態における純度が不明で、再現性の高い実験結果が得られなかった。黒色の不純物を顕微鏡で確認しながら除き、純粋になったことを、13C CP/MAS 固体 NMRによって確認した。今回、13C CP/MAS 固体 NMRを測定することにより、純度を決定することができた。

実験 / Experimental

サンプルを 4 mm のジルコニア ローターに詰め、分光計 (Bruker AVANCE III HD 600WB) を使用して 150.97 MHz の周波数で 13C CP/MAS 固体 NMR測定を行った。 Bruker MAS4DR プローブ ヘッドを使用し、サンプルの回転速度は 9 および 10 kHz とした。 スペクトルの化学シフトは、純粋なテトラメチルシラン (TMS) に対しての値である。 グリシンを 2次基準物質として使用し、そのカルボニル基のシグナルを 176.46 ppm に設定し、室温で測定した。

結果と考察 / Results and Discussion

CuIと配位子Lは、以前の論文に従って調製した。 結晶は、ヘキサンを銅錯体のTHF溶液にゆっくりと拡散させることによって成長させた。再結晶したサンプルを顕微鏡で観察しながら少量の黒色物質(不純物)を除去することにより、高純度サンプルを調製した。 サンプルの固体構造と純度は、13C CP/MAS 固体 NMR を使用して確認しました 。 純粋な結晶性銅錯体サンプルは空気中で安定であり、次の実験に使用することができた。 

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
  1. Yongjin Zhao, Reversible Transition between Discrete and 1D Infinite Architectures: A Temperature‐Responsive Cu(I) Complex with a Flexible Disilane‐Bridged Bis(pyridine) Ligand, Chemistry – A European Journal, 29, (2023).
    DOI: 10.1002/chem.202204002
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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