【公開日:2023.07.28】【最終更新日:2023.05.29】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22AT0237
利用課題名 / Title
EB描画装置を用いた2次元材料への電極コンタクト作製
利用した実施機関 / Support Institute
産業技術総合研究所 / AIST
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
六方晶窒化ホウ素(h-BN),グラフェン,CVDグラフェン膜,van der Pauw,2次元材料
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
沖川 侑揮
所属名 / Affiliation
産業技術総合研究所
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
AT-001:電子ビーム描画装置(CRESTEC)
AT-024:抵抗加熱型真空蒸着装置
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
六方晶窒化ホウ素(h-BN)上に転写したグラフェンの移動度は数万cm2/Vsと、非常に高い値が得られている。これは、h-BNはダングリングボンドがなく、凹凸がない2次元材料であること起因する。高移動度が報告されているグラフェンは、剥離したグラファイトが使われている場合が多い。工業応用を考えると、大面積化が可能なCVDグラフェン膜を用いる必要がある。本研究では、h-BN上に転写した熱CVDグラフェン積層構造でのvan der Pauw素子の作製を試みた。
実験 / Experimental
【利用した主な装置】
【NPF001】電子ビーム描画装置・【NPF024】真空蒸着装置・【NPF012】ドラフトチャンバー・【NPF008】スピンコータ・【NPF021】プラズマアッシャ
【実験方法】
SiO2/p+-Si(SiO2 = 100 nm)基板上に機械的剥離法でh-BNを転写した。h-BNは基板上にランダムに形成されるため、h-BNの場所をSEMもしくは光学顕微鏡により予め把握しておく。そのh-BNが転写されたシリコン基板全面に、PMMAを用いてプラズマCVD単層グラフェン(多結晶膜)を転写した。予め探しておいたh-BNの上に転写された熱CVDグラフェンに対して、コンタクトするような電極パターンを電子線リソグラフィにより作製した。パターンはvan der Pauw素子構造であり、電極幅は500nmとした。現像後、真空蒸着装置を用いて4端子電極(Au/Ni)を形成した。
結果と考察 / Results and Discussion
2次元材料の積層構造におけるvan der Pauw素子をFig.1に示す。リフトオフが失敗しており、電極間の金属/レジスト部分が除去できていなかった。今後は、この積層構造における電気伝導特性評価を進めていく予定である。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig.1 Image of van der Pauw device after lift-off.
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
【謝辞】
本研究で使用したh-BNは物質・材料研究機構の谷口尚氏からのご提供材料である。また本研究の一部は、本研究の一部は、JSPS科研費JP22H01534の助成を受けて行った。
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- Y. Okigawa, T. Masuzawa, H. Nakajima, T. Okazaki, and T. Yamada, "EBAC characterization for potassium-doped CVD few-layer graphene", New Diamond and Nano Carbons (NDNC2022)(金沢), 2022年06月14日
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件