【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.17】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22UT0384
利用課題名 / Title
成膜面の表面粗さ計測
利用した実施機関 / Support Institute
東京大学 / Tokyo Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
走査プローブ顕微鏡/Scanning probe microscopy,原子層薄膜/ Atomic layer thin film
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
毛利 柊太郎
所属名 / Affiliation
東京大学
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
本研究では,太陽観測ロケット実験FOXSI-4に搭載されるX線望遠鏡用ウォルターミラーの形状修正加工プロセスに必要な成膜装置の開発を行っている。本成膜装置は、マグネトロンスパッタ法を用いて、ウォルターミラー内面にシリコン成膜を行うものである。開発した成膜装置を用いて,シリコンウェハや電子ビーム蒸着されたニッケル面にシリコンを成膜し、AFM(Atomic Force Microscope)を用いて表面粗さを評価した。
実験 / Experimental
開発した成膜装置を用いて、基板上にシリコンを成膜し、成膜前後でAFMを用いて500 nm四方の領域における表面粗さの評価を行った。基板は、市販のシリコンウェハ基板、シリコンウェハ上に膜厚約300 nmのニッケルを電子ビーム蒸着したニッケル蒸着基板の2種類用いた。
結果と考察 / Results and Discussion
基板としてシリコンウェハを用いてシリコン成膜を行ったところ、500 nm四方の領域における表面粗さはRMS(Root Mean Square)で0.20 nmから0.10 nmに改善していた。これは、シリコン成膜により、新たな結晶構造が成長したためだと考えられる。
また、基板としてニッケル蒸着基板を用いてシリコン成膜を行い、成膜前後の表面をAFMにより観察した。シリコン成膜により、表面粗さはRMSで2.20 nmから1.32
nmに大きく改善していた。また、観察像より10 nm程度の凹凸が小さくなっていることがわかる。これは、シリコン成膜により、新たな結晶構造が成長したためだと考えられる。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
共同研究者:伊藤旺成1、伊藤駿佑1、山口豪太2、三村秀和1、2
1東京大学 大学院工学系研究科、2理化学研究所放射光科学研究センター
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- 毛利柊太郎,伊藤旺成,伊藤駿佑,山口豪太,三村秀和,「高精度X 線望遠鏡用電鋳ウォルターミラーの開発 - 内面成膜システムの開発 -」,2023年度精密工学会学術講演会,東京理科大学,2023年3月14日~3月16日
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件