利用報告書 / User's Report | ARIM Japan公式ホームページ_マテリアル先端リサーチインフラ

【公開日：2023.07.31】【最終更新日：2023.05.13】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22UT0199

利用課題名 / Title

Zrを含む金属-有機複合材料の表面分析

利用した実施機関 / Support Institute

東京大学

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用（ARIM事業参画者以外）/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】（主 / Main）計測・分析/Advanced Characterization（副 / Sub）-

【重要技術領域 / Important Technology Area】（主 / Main）革新的なエネルギー変換を可能とするマテリアル/Materials enabling innovative energy conversion（副 / Sub）-

キーワード / Keywords

形状・形態観察, 分析,電子顕微鏡/Electron microscopy,X線回折/X-ray diffraction,電極材料/ Electrode material

利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名（課題申請者）/ User Name (Project Applicant)

畠山　元気

所属名 / Affiliation

東京大学

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

周泓遥

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

利用形態 / Support Type

（主 / Main）機器利用/Equipment Utilization（副 / Sub）-

利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UT-101：低損傷走査型分析電子顕微鏡
 UT-102：高分解能走査型分析電子顕微鏡
 UT-201：無機微小結晶構造解析装置

報告書データ / Report

概要（目的・用途・実施内容）/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

新規合成したイオン交換材の表面分析、および水溶液耐久性を評価するため、東京大学浅野キャンパスの設備を利用してSEM観察を行った。

実験 / Experimental

イオン交換材を60 mMのNH₄Cl, NaCl, KCl, pH 0のHCl, pH10のNaOH水溶液に1時間浸漬させた後に純水で洗浄して乾燥させた。サンプルをカーボンテープの上にのせ、オスミウムで数nmのコーティングを行った。SEM観察は加速電圧3.0 kV, ワーキングディスタンス8.0 mm, 倍率は10000倍で行われた。

結果と考察 / Results and Discussion

SEM観察により、イオン交換材は粒形1µm程度の八面体型微小結晶が相互成長したものであることがわかった(Figure 1a)。また、各種水溶液中に浸漬させたサンプルの粒形は浸漬前のものと同様であることがわかった(Figure 1b-f)。既に得られている粉末X線回折パターン、窒素ガス吸着等温線、および元素分析の結果も考慮すると、このイオン交換材が優れた水溶液耐久性を有することが明らかになった。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations

Figure 1. (a)水溶液浸漬前のイオン交換材のSEM画像。(b) 60 mMNH₄Cl, (c) 60 mMNaCl, (d) 60 mMKCl, (e) pH0HCl, および(f) pH10NaOH水溶液に浸漬させたイオン交換材のSEM画像

その他・特記事項（参考文献・謝辞等） / Remarks(References and Acknowledgements)

本測定にあたり技術員の福川昌宏様と近藤尭之様には多大なご協力を頂きました。感謝申し上げます。

成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング（DOIのあるもの） / DOI (Publication and Proceedings)

口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.

畠山元気, 西尾正樹, 岡弘樹, 山田鉄兵, 日本化学会第102春季年会, 2022年3月26日
Genki Hatakeyama, Teppei Yamada, 8th Asian Conference on Coordination Chemistry, 2022/08/09
畠山元気, 山田鉄兵, 錯体化学会第72回討論会, 2022年9月27日

特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications：0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents：0件