【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.16】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22UT0074
利用課題名 / Title
QOLの向上を目指すバイオマテリアルの構造解析
利用した実施機関 / Support Institute
東京大学 / Tokyo Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
電子顕微鏡/Electron microscopy,DDSマテリアル/ DDS material
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
朝山 章一郎
所属名 / Affiliation
東京都立大学大学院 都市環境科学研究科
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
渡邉捷太,木村理工,美細津蓮,清水莉乃,大場 陸,中西桃子
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
寺西亮佑,木村鮎美
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術補助/Technical Assistance(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
UT-011:有機材料ハイコントラスト透過型電子顕微鏡
UT-010:クライオ透過型/透過走査型電子顕微鏡
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
①プラスミドDNA(pDNA)デリバリーにおける当研究室独自のモノイオンコンプレックス(MIC)の形状を明らかにする。②DDSキャリアとしての当研究室独自のベシクル構造の形状を明らかにする。本報告では主に②について記す。
実験 / Experimental
分子量500のコレステロール末端修飾PEG(Chol-U-Pr-mPEG500)水溶液を各濃度で調製後、親水化処理したグリッド上にそれら水溶液を滴下し、酢酸ウラニル水溶液と混合して、余分な溶液を拭き取った。その後、JEM-1400を用いて、サンプルの形状をTEM観察した。
結果と考察 / Results and Discussion
図1にTEM画像を示す。Chol-U-Pr-mPEG500水溶液のいずれの濃度においても、球状の形態が観察された。その粒子径は、動的光散乱(DLS)での測定結果とほぼ一致していた。このことから、Chol-U-Pr-mPEG500がベシクル構造を有していることが示唆された。詳細な構造は、現在、クライオ透過型電子顕微鏡での観察も試みており、ベシクル構造形成の証明を目指す。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1 分子量500のコレステロール末端修飾PEG(Chol-U-Pr-mPEG500)水溶液のTEM画像:(A) 10 mg/mL, (B) 3.0 mg/mL, (C) 1.0 mg/mL, (D) 0.1 mg/mL
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
【謝辞】東京大学大学院工学系研究科総合研究機構 木村鮎美様(技術補助)、① 科学研究費基盤研究(B) 21H03820、②科学研究費挑戦的研究(萌芽) 21K19921
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
-
Riku Kimura, Tunable Gene Expression in Skeletal Muscles by the Molecular Weight of PEG Chain Length of Plasmid DNA Mono-ion Complexes, Chemistry Letters, 51, 840-843(2022).
DOI: org/10.1246/cl.220242
-
Yuki Kobayashi, Design of the Zinc Ion and Plasmid DNA Co-Delivery System by Poly(1-Vinylimidazole) Derivatives for Myoblast Differentiation, ACS Applied Bio Materials, 5, 5754-5761(2022).
DOI: 10.1021/acsabm.2c00737
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- 渡邉捷太,朝山章一郎, コレステロール末端修飾PEGによるペプチド修飾およびアミロイドβ凝集抑制, 第71回高分子学会年次大会, 2022/5/25
- 清水莉乃,朝山章一郎, 肝実質細胞ターゲティングZn2+内包ベシクルの調製とZn2+デリバリー,第38回日本DDS学会学術集会, 2022/6/30
- 美細津蓮,韮沢 慧,根岸洋一,朝山章一郎, 双性イオン型高分子CM-PVIm/pDNA特殊PICによるマウス骨格筋内pDNA送達, 第38回日本DDS学会学術集会, 2022/6/30
- 渡邉捷太,朝山章一郎, コレステロール末端修飾PEGによるベシクル形成とペプチド内包/凝集抑制, 第38回日本DDS学会学術集会, 2022/6/30
- 美細津蓮,韮沢 慧,根岸洋一,朝山章一郎, 双性イオン型高分子CM-PVIm/pDNA特殊PICによるin vivo遺伝子送達, 第51回医用高分子シンポジウム, 2022/7/25
- 渡邉捷太,朝山章一郎, アミロイドβ凝集抑制のマルチ機能評価, 第51回医用高分子シンポジウム, 2022/7/25
- 美細津蓮, 高橋葉子, 韮沢 慧,根岸洋一, 朝山章一郎, 双性イオンポリマーCM-PVIm/pDNA特殊PICによるin vivo遺伝子デリバリー, 第21回遺伝子・デリバリー研究会シンポジウム, 2022/8/25
- 渡邉捷太,朝山章一郎, ペプチド内包/凝集抑制効果に基づくChol末端修飾EGベシクルによるAD治療, 第44回日本バイオマテリアル学会大会, 2022/11/21
- 美細津蓮, 高橋葉子, 韮沢 慧, 根岸洋一, 朝山章一郎, 双性イオン型高分子/pDNA特殊PICによる骨格筋内拡散性デリバリー,第44回日本バイオマテリアル学会大会, 2022/11/21
- 清水莉乃,朝山章一郎, 肝実質細胞ターゲティングZn2+内包ベシクルによるZn2+デリバリー, 第44回日本バイオマテリアル学会大会, 2022/11/21
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:1件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件