利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.07.31】【最終更新日:2023.05.16】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22UT0057

利用課題名 / Title

超分子金属錯体および機能性マクロサイクルの構造・機能解析

利用した実施機関 / Support Institute

東京大学 / Tokyo Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

Macrocycle, Metal complex, Supramolecular chemistry,X線回折/X-ray diffraction


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

田代 省平

所属名 / Affiliation

東京大学

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

林龍之介

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

UT-451:粉末X線回折装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

 本課題は、超分子金属錯体および機能性マクロサイクルの構造・機能解析を目的としている。今年度は、機能性マクロサイクルと金属イオンの自己集合による超分子カプセル錯体の合成と構造解析について主に研究を進め、具体的には超分子カプセル錯体の結晶状態での構造解析を行うために、粉末X線回折測定を用いて検討を行った。

実験 / Experimental

 超分子カプセル錯体を含む溶液から得られた微結晶をガラスキャピラリーに封入したのち、粉末X線回折装置SmartLab(Kα1)(リガク)を用いて室温にてX線回折測定を行った。

結果と考察 / Results and Discussion

 上述の実験操作によって得られたX線回折結果について、以前に得られていた複数種類の結晶構造からシミュレーションされた粉末X線回折パターンと比較したところ、本操作によって得られた結晶は超分子カプセル錯体の単量体ではなく、カプセル錯体が連結された二量体型カプセル構造が比較的高い純度で選択的に得られていることが示唆された。本知見に基づいて、現在は単量体および二量体カプセル構造の選択的合成法の条件検討を行っており、超分子カプセル構造の精密構造設計法の確立に繋がるものと期待できる。また、同カプセル錯体の酸化還元による可逆構造変換についても検討を進め、その成果を学会にて発表した。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

【参考文献】
S. Tashiro, M. Shionoya, Acc. Chem. Res. 2020, 53, 632.
S. Tashiro, T. Umeki, R. Kubota, M. Shionoya, Chem. Sci. 2018, 9, 7614.
【謝辞】
公益財団法人 徳山科学技術振興財団


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
  1. 山田 慶彦・田代 省平・塩谷 光彦, "低対称な銅(I)多核カプセル錯体のアニオン鋳型合成と酸化還元による可逆構造変換", 錯体化学会第72回討論会, 令和4年9月26-28日
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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