【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.08】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22KT1118
利用課題名 / Title
コラーゲン成型足場材の細胞足場特性の評価
利用した実施機関 / Support Institute
京都大学 / Kyoto Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
形状・形態観察,細胞外マトリクス,細胞培養,電子顕微鏡/Electron microscopy,細胞・組織再生誘導材料/ Materials for inducing cell and tissue regeneration
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
稲田 太一
所属名 / Affiliation
サラヤ株式会社
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
コラーゲンを利用した成型材料の多孔質細胞足場としての特性を明らかにするため、細胞培養試験を実施した。ヒト線維芽細胞を播種し、24時間培養後に細胞内骨格と細胞核を蛍光試薬によって標識したサンプルについて、蛍光顕微鏡観察を行い、細胞接着の様子を確認した。
実験 / Experimental
成型材料の試作品をリン酸緩衝液中に浸漬後、DMEM培地に浸漬することで培地を内部に保持した状態のサンプルを24ウェルプレート内に設置した。ヒト新生児由来線維芽細胞懸濁液を8.0×105 cells/mLで調製し、サンプルに50µLを滴下した。37℃で24時間培養した後、4%ホルムアルデヒド液で処理することで固定した。細胞骨格を緑色蛍光タンパク質結合ファロイジン、細胞核をDAPIでそれぞれ処理することにより染色し、共焦点レーザー顕微鏡で観察を行った。サンプルの表面から5µm刻みで断面画像を取得した。
結果と考察 / Results and Discussion
表面から20µm付近までは細胞が観察されたが、それよりも深い位置では細胞はほとんど観察されなかった (Fig. 1)。細胞が表面付近に留まっていることは、細胞が成型材料の内部に侵入できていないことを示している。細胞の侵入には材の空孔サイズが影響することが知られており、細胞が侵入するだけの十分な空間がないために細胞が表面付近から移動できずにその場で定着、増殖を始めていると推測される。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
Fig. 1
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
なし
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件