【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.05.19】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22KT1019
利用課題名 / Title
珪質鞭毛藻の骨格形成に関する元素分析
利用した実施機関 / Support Institute
京都大学 / Kyoto Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
バイオシリカ,元素分析,電子顕微鏡/Electron microscopy
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
山田 和正
所属名 / Affiliation
福井県立大学 海洋生物資源学部
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
中村智貴
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
佐藤政司
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術代行/Technology Substitution
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
珪質鞭毛藻は,海産の単細胞藻類で細胞外に珪酸質の骨格を持つ.申請者らは,本藻の骨格形成過程の解明を進めている.本申請課題では,形成の途中段階にあり,形態学的には骨格形成との関連が不明な様々な構造体に関して,SEM-EDS を用いた元素分析を行い,ケイ素を含むか否かを検証することで,各構造体と骨格形成との関連を探った.
実験 / Experimental
走査型電子顕微鏡観察用試料にカーボンコーティング を施した後,分析走査電子顕微鏡を用いた観察を実施し た.観察時の加速電圧は,10~20 kV とした.
結果と考察 / Results and Discussion
珪質鞭毛藻の形成途中の骨格と思われる構造について、分析走査電子顕微鏡を用いた元素分析を行い、珪素(Si)と酸素(O)のシグナルが検出されるか否かを検証した。その結果,本藻の骨格形成の途中段階にあり形態学的には骨格形成との関連が不明であった構造から、珪素(Si)と酸素(O)のシグナルが検出され、それらの構造が骨格の前駆的な構造であることが支持された。一方で、それらの構造同士を連結させている糸状の構造からは珪素(Si)や酸素(O)が検出されず、他の元素検出の情報から有機物からなる可能性が示唆された。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- 中村智貴、佐藤晋也、奥村宏征、山田和正「珪質鞭毛藻で発見された細胞外被の新規形態形成様式」,海洋生物シンポジウム 2022, 2022 年 3 月 19 日オンライン開催. ※海洋生物シンポジウム学生優秀発表賞受賞
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件