利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.08.20】【最終更新日:2024.06.07】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22KT1016

利用課題名 / Title

表面プラズモン共鳴を利用した高周波超音波センサの開発

利用した実施機関 / Support Institute

京都大学 / Kyoto Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)量子・電子制御により革新的な機能を発現するマテリアル/Materials using quantum and electronic control to perform innovative functions

キーワード / Keywords

電気計測,表面プラズモン共鳴,超音波センサ,蒸着・成膜/Evaporation and Deposition,EB


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

松川 真美

所属名 / Affiliation

同志社大学 大学院理工学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

仲辻衆登

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術相談/Technical Consultation


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KT-203:電子線蒸着装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

本研究は表面プラズモン共鳴(Surface plasmon resonance: SPR)を利用したSPRワイヤレス超音波センサの開発である.このセンサはシンプルな構造で広い帯域幅を持ち,超音波の高感度観測が期待できる[1-4].本研究では,京都大学ナノテクノロジーハブ拠点の設備を用いて、ガラスプリズム上に金属薄膜を製膜した SPRセンサを作製した。また、従来型の超音波センサと比較し、観測波形の検討を行った

実験 / Experimental

本実験ではKT-203:電子線蒸着装置を用いてBK7プリズム上にAg薄膜(48 nm)を成膜し, SPRセンサを作製した(Fig.1参照)。PVDF超音波トランスデューサ(NH8264,東レエンジニアリング,有効径 0.5 mm)を用いて観測した音圧波形と比較した.

結果と考察 / Results and Discussion

SPRセンサと圧電型超音波トランスデューサで観測した波形をFig. 2に示す.両波形は最大値で正規化されている.また,プリズム内の屈折波の影響を取り除くため,p偏光とs偏光との差分波形をSPRの観測波形とした.波頭の立ち上がりにおいて,超音波トランスデューサの方がわずかに遅いことがわかる.これはSPRセンサ音波を面で観測しているが,円筒状のPVDFトランスデューサの端部で回折された負の波が重畳した可能性も考えられる.

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Fig. 1 The fabricated SPR sensor.



Fig. 2 Comparison of ultrasonic response of SPR sensor and ultrasonic transducer (UT).


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

・参考文献:
[1] C. Li et al., Phys. Med. Biol. 54, R59-97 2009
[2] R. Nuster et al., Opt. Express 15, 10, 6087, 2007
[3] V.V. Yakovlev et al., Adv. Mater. 25, 2351, 2013
[4] T. Wang et al., APL, 107, 153702, 2015
・先行する対外発表:仲辻衆登, 伊藤伸二, 市橋隼人, 松川真美, 表面プラズモン共鳴センサで観測された音圧波形の検討, 第42回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム (2021.10).


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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