利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.04.24】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22RO0006

利用課題名 / Title

OFETの試作

利用した実施機関 / Support Institute

広島大学 / Hiroshima Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)加工・デバイスプロセス/Nanofabrication(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

成膜・膜堆積、トランジスタ、有機半導体,スパッタリング/Sputtering


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

村上 秀樹

所属名 / Affiliation

久留米工業高等専門学校

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

大下浄治

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

山田真司,岡田和志,水野恭司

利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

RO-321:スパッタ装置(Al用)


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

近年IoT(Internet of Things)が急速に発展しており、あらゆるものにコンピュータが埋め込まれ始めている。高性能なコンピュータが求められている一方で、IDタグやセンサデバイス用コンピュータ等、低コストでコンパクトなコンピュータが求められている。コンピュータの主要素子であるトランジスタは半導体材料で作られているが、これには無機半導体と有機半導体の2種類あり、現在は主にシリコン等の無機半導体が用いられている。しかし、無機半導体を用いたトランジスタプロセスでは、高温・高真空等のプロセスコストの高い工程が必須であり、製品の高コスト化は避けられない。一方有機半導体は、大気中にて、スピンコート法等の200℃以下の低温で形成でき、柔軟性にも富んでいる事から、上述のIoTアプリケーションとの親和性は非常に高く、実用化が期待されている。有機半導体の課題として、材料の高安定化とキャリアの移動度の向上が挙げられる。キャリア移動度は、薄膜デバイスで用いられている多結晶シリコンが80~200[cm2/V・s]であるのに対し、有機半導体は0.1[cm2/V・s]と圧倒的に低く、有機材料は、変質しやすく不安定であり、再現性を確保することが困難である。そこで本研究では、高移動度で、高安定性が期待される新規有機半導体材料を提案し、これを用いた有機トランジスタを試作することを目的とする。

実験 / Experimental

【利用した主な装置】スパッタ装置(エイコー,Al用) 【実験方法】トランジスタ構造として、良質なゲート絶縁膜を有機材料形成前に、高温を用いて形成でき、プロセスも簡便であるボトムゲート-ボトムコンタクト構造およびボトムゲート-トップコンタクト構造を採用した。 最終的にゲート電極となるn+Si基板(0.01Ωcm)を化学溶液洗浄後、1000℃ウェット酸化(東京エレロン,370MI-MINI)を行い表面にゲート酸化膜(200nm)を形成した(別途ARIMを利用し、香川大学で作成)。裏面酸化膜除去を行った後に、裏面にAlゲート電極をスパッタ(エイコー,Al用)により形成した試料を作成いただいた。その後、作成いただいた試料上に有機半導体膜をスピンコートで塗布し、蒸着法で、ステンシルマスクを用いてソースドレインAu電極(50nm)を形成した。

結果と考察 / Results and Discussion

ボトムゲート-ボトムコンタクト構造およびボトムゲート-トップコンタクト構造の有機トランジスタを試作し、特性を評価した.ボトムゲート-ボトムコンタクト構造においては、コンダクタンスが低く、トランジスタ特性は観測されなかった.これは、コンタクト抵抗が高いとのためと解釈できる.一方、ボトムゲート-トップコンタクト構造においては,トランジスタ特性が観測された。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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