【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.04.25】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22NU0411
利用課題名 / Title
アパタイト被覆酸化チタンの作製条件と性能向上の関係
利用した実施機関 / Support Institute
名古屋大学 / Nagoya Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)マルチマテリアル化技術・次世代高分子マテリアル/Multi-material technologies / Next-generation high-molecular materials(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
触媒材料,複合材料,X線蛍光分光分析,走査型電子顕微鏡
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
橋本 快晴
所属名 / Affiliation
中京大学工学部
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
NU-003:蛍光X線分析装置
NU-004:走査型電子顕微鏡(SEM)
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
作製試料は酸化チタン光触媒とヒドロキシアパタイトの複合材料である。この材料は、光触媒による分解能とアパタイトによる吸着能により、空気中などのの有害物質や細菌を半永久的に吸着・分解する環境浄化材料として広く利用されている。試料の作製は、酸化チタン光触媒粉末を擬似体液に浸漬させることで表面にアパタイトを析出させる。ここで、擬似体液濃度と酸化チタン添加量を変化させることで吸着・分解性能を向上させられないかと考え、多種類のサンプルの作製を行っている。そして、それらの組成を調べることにより各試料がどういった組成になっていてそれが性能向上にどう影響するかを調査したいと考えている。なお、表面観察については以前撮っていただいたアパタイト被覆酸化チタンシリーズのSEM画像との比較のために酸化チタン光触媒単体のSEM画像の撮影を依頼した。
実験 / Experimental
作製試料の組成分析は蛍光X線分析装置 (EDXL 300, リガク製) を用いてファンダメンタル・パラメータ法にて元素の定量を行った。
また、表面観察は走査型電子顕微鏡 (JSM-7500F, JEOL製) を用いて高真空にて加速電圧2.0 kVで行った。
結果と考察 / Results and Discussion
組成分析結果より、すべての試料において主要元素はチタン、リン、カルシウムであった。また、擬似体液濃度と酸化チタン添加量の比が変化しても主要元素が変わるほどの大きな組成変化はみられなかった。しかし、擬似体液濃度を高くすると試料中のNaClの残存量が多くなる傾向があった。擬似体液にはNaClが多く含まれているため、試料作製の段階で脱塩作業は行っていたが擬似体液濃度を高くした試料については従来の脱塩作業回数では不十分である可能性が示唆されたため、今後それらの試料については脱塩作業の回数を増やすとこで他の試料と同様の状態で試料を得ることが可能であると考える。
表面観察については、以前撮影していただいたアパタイト被覆酸化チタンシリーズと十分に比較が可能な酸化チタン光触媒の画像データを得られた。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件