利用報告書 / User's Reports


【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.04.25】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

22NU0407

利用課題名 / Title

酸化物ナノシートの合成と評価

利用した実施機関 / Support Institute

名古屋大学 / Nagoya Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

質量分析/Mass spectrometry,ナノエレクトロニクスデバイス


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

山本 瑛祐

所属名 / Affiliation

名古屋大学未来材料システム研究所

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

竹崎佑麻,竹内希,伊東健太郎,山田諭,栗本大輝,小林亮,長田実

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type

(主 / Main)技術代行/Technology Substitution(副 / Sub),機器利用/Equipment Utilization


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

NU-001:全自動元素分析装置
NU-009:熱重量測定装置群


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

界面活性剤と金属イオンや無機ナノシートの複合体を合成し、その組成や物性の測定を行った。特に、CHNS元素分析により詳細な定量分析を実施し、DSC測定により各種界面活性剤複合体の相転移温度を評価した。これにより目的の組成や特性を有する界面活性剤複合体の合成が確認できた。

実験 / Experimental

界面活性剤(オクタデシル硫酸ナトリウム)の水溶液と金属イオン水溶液を混合し、得られた沈殿を乾燥させることで、金属イオンを含む金属イオン界面活性剤複合体を合成した。さらに、得られた金属イオン界面活性剤複合体に対してアンモニア水蒸気で処理ことで、ナノシート界面活性剤複合体も合成した。得られた各種複合体は、2400II CHNS/Oを用いて元素分析を実施し、複合体中に含まれる界面活性剤量を定量した。また、複合体は各種溶液に浸漬し、DSC装置を利用して加熱することで相転移温度を評価した。

結果と考察 / Results and Discussion

金属イオン界面活性剤複合体に含まれる硫黄量と炭素量をCHNS元素分析により定量したところ、いずれの複合体においてもS:C=1:18のモル比であり、オクタデシル硫酸基が残存していることが確認された。また、アンモニア蒸気処理後のナノシート界面活性剤複合体のC/Sモル比が増加していることも確認された。これは、オクタデシル硫酸が加水分解してしまったことに起因する。さらに、金属イオン界面活性剤複合体のDSC測定を行ったところ、100℃以上で結晶が相転移することが確認された。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

技術支援者:林育生様


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
  1. Eisuke Yamamoto, Free‐Standing Molecularly Thin Amorphous Silica Nanosheets, Small, 19, (2023).
    DOI: doi.org/10.1002/smll.202300022
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:2件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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