【公開日:2023.08.01】【最終更新日:2023.04.25】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
22NU0406
利用課題名 / Title
スピロビフルオレンの連結に基づく新奇3次元π共役系分子の創成
利用した実施機関 / Support Institute
名古屋大学 / Nagoya Univ.
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
外部利用/External Use
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)-
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)高度なデバイス機能の発現を可能とするマテリアル/Materials allowing high-level device functions to be performed(副 / Sub)-
キーワード / Keywords
質量分析/Mass spectrometry
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
雨夜 徹
所属名 / Affiliation
名古屋市立大学
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
今井友也
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
NU-018:MALDI TOF型質量分析装置
NU-006:キラリティー分光装置群
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
スピロビフルオレンでは、スピロ構造に基づきスピロ共役とよばれる空間的軌道相互作用が可能である。本研究では、この軌道相互作用を活かした機能物質を創出すべく、スピロビフルオレンの連結に基づく新奇3次元π共役系分子の創成することを目的としている。
実験 / Experimental
スピロビフルオレン化合物を環状に連結した化合物を合成した。この化合物の芳香族末端をアルキル置換基で保護した。また、このようなスピロビフルオレン環状化合物のスピロ炭素をケイ素に置き換えた環状化合物も合成した。
結果と考察 / Results and Discussion
スピロビフルオレン環状化合物の1電子酸化体では、共役系が切れているにもかかわらず、効率的なπ共役鎖間の電子移動が示唆された。この結果は計算化学的にも支持されている。スピロ炭素をケイ素に置き換えたスピロビフルオレン環状化合物では、その炭素―ケイ素間結合が炭素ー炭素結合よりも長いためのため、スピロ共役が小さくなった。空間的な軌道のオーバーラップが小さくなったためと考えられる。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
- スピロケイ素を持つキラルな大環状化合物の合成 ○中薗里菜・雨夜徹 (名市大院理、阪大院工) 第53回中部化学関係学協会支部連合秋季大会、ポスター発表、オンライン、2022.11.5
- キラル環状スピロシラビフルオレニレンの合成 ○中薗里菜・雨夜徹 (名市大院理) 第12回CSJ化学フェスタ2022、ポスター発表、タワーホール船堀、2022.10.19
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件