【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.05.31】
課題データ / Project Data
課題番号 / Project Issue Number
23MS5034
利用課題名 / Title
一方向に運動するロッド型人工DNAモーターの開発
利用した実施機関 / Support Institute
自然科学研究機構 分子科学研究所 / IMS
機関外・機関内の利用 / External or Internal Use
内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)
技術領域 / Technology Area
【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization
【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials
キーワード / Keywords
DNA, 分子モーター, ナノロッド, ナノテクノロジー
利用者と利用形態 / User and Support Type
利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)
原島 崇徳
所属名 / Affiliation
分子科学研究所 生体分子機能研究部門
共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes
ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type
(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-
利用した主な設備 / Equipment Used in This Project
報告書データ / Report
概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)
DNA分子をナノ粒子上に多数修飾したナノ粒子型DNAモーターは、RNA修飾表面をレールとしてRNA分解酵素駆動で運動する人工分子モーターである。しかし、ナノ粒子型DNAモーターは、一方向性が不完全であることが課題である。本研究は、基礎構造をナノ粒子からナノロッドに変更したロッド型DNAモーターの開発を目指す。実験に使用するナノロッドの正確なサイズの同定やDNA修飾の有無を判定するために、本申請課題を通して透過型電子顕微鏡を用いた観察を試行中である。
実験 / Experimental
サンプルは、TEM観察用のグリッド上に25×90 nmのナノロッドの分散液を滴下し作製した。観察には、電界放出形透過型電子顕微鏡(ID; MS-203)を使用した。
結果と考察 / Results and Discussion
ナノロッドの分散液をグリッドに滴下した直後、ろ紙で溶液を吸い取ったサンプルでは、ナノロッドの像は観察されなかった。一方、図1に示すように、分散液を滴下後乾燥させたサンプルでは、ナノロッドのTEM像が観察された。本実験により、視野内に一定数のナノロッドを観察する条件が確立できた。今後、サイズの異なるナノロッドの観察や、DNAを修飾した金ナノロッドの観察に本機器利用を活用する予定である。
図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
図1:25×90 nmのナノロッドのTEM像
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)
成果発表・成果利用 / Publication and Patents
論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents
特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件