利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.06.24】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23MS1067

利用課題名 / Title

超分子錯体を用いた新たなタンパク質構造解析手法の開発

利用した実施機関 / Support Institute

自然科学研究機構 分子科学研究所 / IMS

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis(副 / Sub)計測・分析/Advanced Characterization

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

超分子化学, タンパク質X線結晶構造解析,X線回折/ X-ray diffraction


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

JUNG YOUNGCHEOL

所属名 / Affiliation

東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

パク チオン,土屋 俊介

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes
利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub)-


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

MS-222:熱分析(等温滴定型カロリメーター/溶液)


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

タンパク質は、極めて重要な生体分子であり、その機能は構造と密接に関係している。従って、タンパク質の構造解析は、タンパク質を研究するにあたり欠かせない手法である。本課題では、タンパク質の構造解析法の一つであるX線結晶構造解析をより簡便化する手法を開発する。具体的には、タンパク質と超分子錯体の複合体を形成させ、超分子錯体同士の相互作用を通じて、タンパク質の結晶化を促す技術を開発する。結晶化はX線結晶構造解析において最も困難な点の一つであり、タンパク質の結晶化を促す技術の開発には意義があると考えた。

実験 / Experimental

超分子錯体には、内部に空孔を持つものが存在し、その内部空孔に様々な分子を取り込むことができる。また、課題申請者が所属する研究グループでは、過去に特定のアミノ酸配列を持ったペプチドを取り込むことができる超分子錯体を報告している。今回の課題では、このアミノ酸配列をタンパク質の末端に付加し、付加した配列を介して、タンパク質と超分子錯体の複合体を形成させる。そして、この複合体が実際に形成されたか否かを確認する手法として分子研の設備であるITC(等温滴定カロリメトリー)が有効であると考え、実際に測定を行った。

結果と考察 / Results and Discussion

タンパク質と超分子錯体の相互作用をITC(等温滴定カロリメトリー)にて測定した結果、タンパク質と超分子の相互作用が実際に起こっていることを示唆する予備的なデータが得られた。今後は、測定の際のタンパク質と超分子錯体の濃度、またこれら試料を溶解するバッファーの種類などの測定条件をさらに検討することで、より確実なデータを取得していきたいと考えている。また今後、NMR(核磁気共鳴)分析など、他の方法でも、タンパク質と超分子錯体の複合体の形成を確認したいと考えている。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations
その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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