利用報告書 / User's Reports


【公開日:2024.07.25】【最終更新日:2024.04.11】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

23KT1233

利用課題名 / Title

テラヘルツの分光技術を応用した生物・食品検査利用への研究

利用した実施機関 / Support Institute

京都大学 / Kyoto Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

内部利用(ARIM事業参画者以外)/Internal Use (by non ARIM members)

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】(主 / Main)計測・分析/Advanced Characterization(副 / Sub)-

【重要技術領域 / Important Technology Area】(主 / Main)次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials(副 / Sub)-

キーワード / Keywords

分析,結晶性,デンプン,老化,食品加工,消化,レジスタントスターチ,X線回折/ X-ray diffraction


利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名(課題申請者)/ User Name (Project Applicant)

小川 雄一

所属名 / Affiliation

京都大学 大学院農学研究科

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

Guo Han

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

高橋英樹

利用形態 / Support Type

(主 / Main)機器利用/Equipment Utilization(副 / Sub),技術代行/Technology Substitution


利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KT-310:X線回折装置


報告書データ / Report

概要(目的・用途・実施内容)/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

コメデンプンの老化は,食品加工または消化中の機能的特性の決定要因と考えられており,レジスタントスターチなどの一部の製品はデンプンの老化に依存している。そこでこの実験の目的は,デンプンのさまざまな処理条件による結晶化度を評価し,テラヘルツ(THz)吸収ピーク強度と結晶化度との関係を調べることである.

実験 / Experimental

溶媒として蒸留水を使用して米デンプンスラリー(33.33%、w/w)を調製し,100℃で30分間加熱した.次に,デンプンを糊化し,冷蔵庫で 4 ℃ で異なる期間 (2,5,7 日間) 保管した.その後,各サンプルを冷蔵庫から取り出し,40℃で12時間乾燥させた. 最後に,乾燥したサンプルを粉砕し,106 μm のマイクロシーブに通したものをXRDおよびTHz分光器で測定した.

結果と考察 / Results and Discussion

デンプンの老化は二重螺旋 (B タイプ) の形成によって支配され,反応過程でアミロースは脂質と結合して単一螺旋 (V タイプ) を形成することもある[1].以前の実験結果では,V型結晶化度 (ピーク面積) は大幅に減少し,B 型結晶化度 (ピーク面積) は大幅に増加する傾向が確認され,今回の結果でも同様の傾向が見られたが,結晶化度(ピーク面積)の変化は大きくなく,前回の実験に比べてB型の結晶化度が非常に高くなった(Fig.1).今後,0〜2日以内のサンプルについての詳細な調査が必要と思われる.

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations


Fig.1 The XRD patterns and peak areas of crystal (0-7 days)


その他・特記事項(参考文献・謝辞等) / Remarks(References and Acknowledgements)

参考文献:[1] Lu H, Tian Y, Ma R. Assessment of order of helical structures of retrograded starch by Raman spectroscopy[J]. Food Hydrocolloids, 2023, 134: 108064.


成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング(DOIのあるもの) / DOI (Publication and Proceedings)
口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.
特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications:0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents:0件

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