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ナノテクジャパン

第17回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nano tech 2018)開催

  nano tech 2018は,2018年2月14日~16日に例年通り東京国際展示場(東京ビッグサイト)の東棟4~6ホールで開催された.本展示会は,nano tech実行委員会が主催で,内閣府,総務省,文部科学省,農林水産省,経済産業省,11外国大使館,6国立研究開発法人などを含む25機関の後援の下,世界の国・地域から最先端技術が集結するナノテクノロジーに関する世界最大の総合展示会である.今回も23の国・地域より503企業・団体が出展した.nano tech 2018と同時に3D Printing, Printable Electronics,新機能性材料展,3次元表面加飾技術展,Smart Energy Japan等10展示会が同じ東棟ホールで開催された.企業の出展展示会の移動もあり,ナノテクノロジー関連技術の進化と広がりや応用分野との交絡を感じさせた.nano tech 実行委員会報告によると,併設展示会を含めた参加者合計は昨年をやや下回り44,437名であった.また,開催の3日間はnano weekとして,会議棟においても,「第16回ナノテクノロジー総合シンポジウム(JAPAN NANO 2018)」(別ニュースで報告)など各種シンポジウムやセミナーが開催された.

 nano tech 2018においては.内閣府の第5期科学技術基本計画が目標とする超スマート社会実現に貢献するという目標に向かって,ビジネスマッチングシステムの運用,ベンチャーパビリオンの設置,メインシアターにおけるシンポジウムテーマの設定等がなされている.同シアターで行われる特別シンポジウムのテーマは,初日に,「ライフナノテクノロジーが拓く最先端医療と健康長寿社会」,二日目は「ナノセルローズの技術開発最前線」,「グラフェンスペシャル」,三日目には「軽量化材料とマテリアルズ・インフォマティクス」であり,昨年来のIoTとAIに根差した基盤技術の開拓の流れが継承されている.

 展示場では,IoTの基盤であるセンサー類開発の取り組み,計測・分析の応用対応の進化,材料の粉砕・分散等の処理装置の展示が目についた.最終日に表彰式の行われた,優れた展示に対するnano tech大賞2018(下表)の展示内容からもそうした特徴が見て取れる.また,初日に文部科学省のナノテクノロジープラットフォーム事業における平成29年度の秀でた成果事例の表彰が物質・材料研究機構のブースで行われた(http://nanonet.mext.go.jp/topics_gov/?mode=article&article_no=4181).

賞の種類
(大賞・部門賞)
受賞者展示内容
nano tech 大賞NECスマート社会ヘ貢献を目指す12の独創的技術開発.
ライフナノテクノロジー賞カールツァイスマイクロスコピーハイスループットイメージングと分析を両立するFE-SEM開発.ライフサイエンス分野に貢献.
グリーンナノテクノロジー賞スギノマシンバイオマス由来のナノファイバー大量生産の実現.
スタートアップ賞HSPテクノロジーズ産総研の技術移転ベンチャ.高せん断成形加工技術により多彩な新規ナノコンポジットを創製.
産学連携賞科学技術振興機構インフルエンザの流行を阻止するグラフェンバイオセンサ(阪大,中部大,香川大,京都府立医科大,村田制作所).
プロジェクト賞理化学研究所小型・後進波テラヘルツ光源の開発.
ビジネスマッチング賞MRS(イタリア)廃品から金属を回収する技術.99.85%の純金抽出
ACS(American Chemical Society)賞National Taiwan University of Science and TechnologySi基板上に金属ナノチューブアレイを形成し,バイオセンサ等の応用を図る.
日刊工業新聞社賞東レナノテク活用による各種新素材開発と応用展開.