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nano tech 2017 第16回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議 開催

 nano tech 2017は,2017年2月15日~17日に例年通り東京国際展示場(東京ビッグサイト)の東4~6ホールで開催された.本展示会は,世界の国・地域から最先端技術が集結するナノテクノロジーに関する世界最大の総合展示会である.今回も23の国・地域より484の企業・団体が出展した.nano tech 2017と同時に新機能材料展,3D Printing 2017やPrintable Electronics,Convertech Japan 2017等,13の展示会が同じ東展示棟で開催され,ナノテクノロジー関連技術の進化と広がりを感じさせた.
ナノテクノロジープラットフォームブース(5V-14)
 nano tech 実行委員会報告によると,併設展示会を含めた参加者合計は昨年を大幅に上まわり53,106名であった.また,開催の3日間はnano weekとして,会議棟においても,「第15回ナノテクノロジー総合シンポジウム(JAPAN NANO 2017)」など各種シンポジウムやセミナーが開催された.

  nano tech 2017の開催テーマとして「異分野融合で加速する,知の共創」が掲げられた.ナノテクノロジーがより広く各分野に浸透し,他技術と融合して,具体的に社会に貢献する新しいフェーズに入ったことを思わせる.そうした流れは,展示場内メインシアターで開催された特別シンポジウムに見ることが出来る.先ず初日に「最先端医療・生命科学を加速するライフ・ナノテクノロジー」「グラフェンスペシャル」,2日目には「AI/IoT」「セルロースナノファイバーの実用化最前線」,最終日には「マテリアルズ・インフォーマティクス」が開催された.各シンポジウムとも盛会であったが,特に「セルロースナノファイバー」のシンポジウムでは会場を取り巻く人で溢れ,通路も通れなくなるほどであった.

 展示場内ブースでは,地方の大学の研究内容が豊富になり,地域のコンソーシアムも活性化している.文部科学省のナノテクノロジープラットフォームも効果を発揮しているようである.異色は京都産業技術研究所で,地域の伝統的工芸品とナノテクノロジーとの結び付きをアッピールしていた.

 最終日に優れた展示に対する表彰が行われた.下表に受賞者と展示内容概略を示す.
賞の名称受賞者展示内容/受賞理由
nano tech 大賞日本ゼオン単層CNT複合材料の本格的な事業活動を開始
ライフナノテクノロジー賞ニチレイ不凍タンパク質の食品,医療,多孔質材料応用
グリーンナノテクノロジー賞旭化成ロールツーロール印刷技術,フレキシブルセンサ等
独創賞京都市産業技術研究所伝統的なモノ作りにナノテクノロジーを適用
新人賞ツクモ工学薄膜表面形状を0.1nmの精度で測定できる装置
功績賞ファナック金型製造等の指令分解能0.1nmの自動加工装置
産学連携賞東大大越研 / DOWAエレクトロニクス / 岩谷産業高性能ハードフェライト磁石「ε型ナノ酸化鉄」の基礎研究から市場展開までを確立
ビジネスマッチング賞台湾パビリオン OME Technologyピエゾ素子を用いた高精細・強力アクチュエータ,3軸ポジショナー,これらの応用装置
プロジェクト賞(ライフナノテクノロジー部門)AIST 畜産現場のアンモニア臭を効率良く除去する吸着剤多孔性配位高分子プルシャンブルーを独自技術で改良,畜産現場の環境改善に貢献
プロジェクト賞(グリーンナノテクノロジー部門)NEDO 熱可塑CFRPによる自動車軽量化への挑戦金属置き換え軽量化自動車構造部材熱可塑炭素繊維強化プラスチック(CFRP)開発
特別賞オランダ・ハイテク・パビリオンオランダ応用科学研究機構等14の機関・企業が高い技術の情報を海外と交換
日刊工業新聞社賞ストローブ表面増強ラマン散乱技術による微量物質の低コストの検出技術